海外との交流学習をする際に、「どんな風に交流を進めていったらいいのか?」 「相手先との事前の準備は?」「学習単元との連携はどうしたらいいのか?」 そんな疑問を持たれたことはありませんか? そこで今回,関西大学の岩崎さんの企画により、海外との交流学習についてのワークショップを開催しました!
本ワークショップでは、海外との交流学習を実践している、もしくは興味のある先生を対象に、交流学習のイメージをつかみ、「学び」として成立させるための単元設計ができるようになることを目的とします。
13:15−今日の流れとゴールの説明
13:20−自己紹介&実践報告(30分)
13:50−授業設計モデルの説明(20分)
14:15−ペアでお互いの実践を整理しよう(15分×2)
15:00−国際交流の学びに大切なものはなんだろう?
15:20−単元計画にまとめてみよう
15:50−発表&質疑応答(40分)
16:20−まとめの話(5分)
はじめのセッションではこれまでの実践を振り返りました。 次に、今年度の計画を立てます。
ワークシートに計画をまとめているところ。 皆さんの発表を伺いながら、国際交流の授業設計について討議しました。
■まとめ
今回、イナガキとしては、はじめて「国際交流」をテーマに、交流学習のワークショップを実施しました。参加された先生方がどなたも経験豊富な方ばかりだったので、皆さんのお話をじっくり伺いながら、国際交流と国内交流の似ているところ、違うところについていろいろ考えさせられました。
まず、共通点としては、相手探しのコーディネートと、や交流手段(特にテレビ会議)のテクノロジの面でのサポートが必要なこと。そして、カリキュラムにどう位置づけるか?得られる成果の大きさは誰もが実感するところではあるけれども、評価そのものはしづらい、といった指導上の悩みも共通点です。つまり、おかれている状況としては国際交流も国内の交流学習も大きな差異はありません。
その一方で、異なる点としては、もちろん語学面の話題は必ず出てきますが、もう1つは国際交流の場合、交流内容のプログラ化が進められていること。反面、相手の教師との密な連携による協働の授業研究、ティームティーチングといった面は薄くなりますが、どんな活動をすればよいのか、モデルになるものはたくさん提供されています。言葉の違い、文化の違いは、子どもたちにとっては相手の存在を実感するには大きなハードルになりますし、国内の交流学習のような日常感のある交流を成立させるのは困難です。その分、明確なテーマ設定と活動内容の支援があることで、交流をしていくうちに、異なる国の子どもたちといっしょに学ぶことができた喜びを実感させているようです。
ということで、今回は仕切り役の方がたくさん勉強させていただいたワークショップでした。これをきっかけに、国際交流学習の授業デザインについても、出来ることを見つけていきたいと思います。参加された皆さん、ありがとうございました!
■リンク
今回参加された先生方が関わっている国際交流プロジェクトへのリンクです。