交流学習をすることによって子どもたちにつく力は、以下の5つに分類されます。
5つすべてを1つの交流でつくわけではありません。どのような交流をするかで、どういった力がつくのかも違います。
A:コミュニケーション能力が育つ
相手意識を明確に持つことができるので,相手に伝わるように発表する,話し合うなどのコミュニケーション能力が育ちます。
テレビ会議でコミュニケーション力を育てる
B:追究力が向上する
地域環境も学びの履歴も異なる相手との交流を通して,相手の地域や文化について理解したり、自分たちの地域や学びをふり返ったりすることができるので,視野が広がり,問題追究の幅も広がります。
C:学習意欲が向上する
今まで全く知らなかった子どもたちと一緒に活動することで,楽しみながら学ぶだけでなく,学んだことの価値や伝え方へのこだわりを何倍にも高めていくなど、学習意欲が向上していきます。
D:情報活用能力が育つ
電子メール,電子掲示板,テレビ会議システムなどのコミュニケーションツールを交流場面に活かすことで、情報活用能力が育ちます。
E:協同作業する力が育つ
共同制作,イベントの共同開催といった活動を通して,お互いの役割分担,コーディネートなど共同でものづくりをしていく時のやり方を学んだり,共同で問題を解決する力を身に付けたりすることができます。
次に、交流の活動を4つのタイプにわけて、それぞれどんな力をつけるのに向いているのかを表にしてみました。何を目的に、子どもたちにどんな力を育てることを意図して交流学習を行うのか,ねらいを明確にすることがとても大事です。