交流学習と一言で言っても,いろいろなパターンがあると思いますが、共通する留意することとしては,【目的】を明確にし,【展開】を見通すことだと思います。(これはどんな授業でも当たり前ですね...)
【目的】一番大事なのは,交流学習を行う目的を明確にすることだと思います。何のために交流するのか,交流によってどんな力がつくのかを明示することが,管理職や同僚の理解を得るためには重要だと思います。教科で交流する場合には,教科学習のねらいとの関連をはっきりさせておきたいです。
【相手】あらかじめ交流相手が想定される場合には,相手校がどんな学校かを明示し,なぜその学校との交流が必要なのかを説明できるようにしておくと,交流の目的もよく理解してもらえると思います。
【展開】実際の活動をどのように進めていくの,展開を見通せるものをガントチャートなどで作成しておくとよいと思います。
出会いがないことには,交流は始まりませんので,<出会いの仕掛け>から,お互いのことを知り合い<仲間意識をはぐくむ時期>,意見交換などを通してテーマについて考えを深める<山場>,そして最後の<落としどころ>まで,大雑把にでよいので,学習の流れと交流の位置づけをわかるようにしておきたいです。
【メディア】年間を通した交流となると,様々なメディアを利用して,交流の持続を図ることになると思います。どの時期,どの交流場面で,主にどんなメディアを利用できそうかも想定しておくとよいです。メディアによっては,事前にスキルアップの時間が必要となるものもありますから,展開を見通すチャートの中に,利用メディアを記す欄を作っておくとよいと思います。 【余白をつくる】年度当初,見通しをもつための計画であればなおさら,あまり細かく活動や時間設定を決めてしまわずに大きなくくりで展開を見通して,少し余裕を持って時間設定などをしておくとよいと思われます。本校では,「指導計画に余白をつくる」という言い方をしています。交流しながら,次の展開をさぐることも多いだろうし,当初の見通しを超えて学習が発展していく場合も想定されるからです。
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