章末問題をテキストデータで配布します。LMS等に組み込んでご活用ください。
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第1章 これからの子どもたちに育みたい資質・能力

問1 次の記述について誤っている部分を直しましょう。
(a)50 年前と現在を比べると学力は低下している。
(b)非認知能力が将来の格差を決めるため,認知能力を育成する意味はない。
(c)学校教育で一生,生きていくために必要な知識をすべて身につけられる。
(d)授業は子どもの反応によって変わる以上,予定を決めておくべきではない。

問2 映画・ドラマ・アニメなどで「学校で授業を受けている生徒」が描かれることがあります。作品・場面を 1 つ選び,1どんな学習をしているか,2その学習でどんな力が育つのか,3身につく力はその作品・場面の時代に適しているのかどうか,本章で学んだ言葉を使って考察してみましょう。

第2章 教師に求められる授業力とは

問1 次の内容は,TPACK ではどれにあたりますか?
(a)前時の児童・生徒の様子を思い出して,予定していた学習内容をわかりやすく修正する。
(b)収集してきた植物を特定する活動で,インターネットでは検索するのが難しいので,図鑑で調べるように指示する。
(c)児童・生徒の協働を深めるためにオンラインゲームが有効かもしれないと検討する。

問2 「省察的実践家としての教師」としてどのような点に留意しなければな らないでしょうか。本章の言葉を使って説明してみましょう。

第3章 授業をつくるということ

問1 次の(a)~ (i)はガニェの 9 教授事象のどれにあてはまりますか。事象の番号で答えましょう。
(a)図画工作で彫刻刀の安全な使い方を教師が指導する。
(b)算数で児童が隣の席の人に自分の考えを説明する。
(c)体育のバスケットボールで試合のルールを教師が説明する。
(d)英語で教師がフラッシュカードを使って単語の復習をする。
(e)道徳で教師が子どもの頃の経験談から授業を始める。 
(f)社会で調べたことを新聞にまとめて提出する。
(g)音楽で合唱のパート練習に対して教師がアドバイスをする。
(h)理科で家にある磁石につくもの,つかないものを調べる課題を出す。
(i) 国語で「秋のイメージがつたわる俳句をつくろう」と教師が板書する。

問2 これまで,自分が授業を受けてきた経験について,表 3-3 の「子どもの主体的・対話的で深い学び」の視点から振り返り,自身で意識していたこと,意識していなかったことは何か,まとめてみましょう。

第4章 評価をデザインする

問1 次の文章で説明している授業は目標・指導・評価のどこかにズレがあり ます。文章を直して 3 つの整合性をとってみましょう。
(a)数学で二次方程式を解けるよう,問題演習の時間を多くとり,応用問題で評価した。
(b)家庭科でミシンを使えるよう,小物づくりの課題を設定し,小物が生活に役立つかどうかで評価した。
(c)国語で文章全体の論旨を読み取るために,一文ずつ丁寧に解説し,文章を要約する課題で評価した。

問2 小学校~高校までの学習を扱った問題集・ワークを 1 つ用意してみよう。 いくつかの問題を実際に解いてみて,ガニェの学習目標分類のどれにあたるのか説明してみましょう。

第5章 学習環境のデザインとデジタル化

問1 次のうち「学習環境」にあてはまるものに〇をつけましょう。
(a)教室(  ) (b)鉛筆(  ) (c)職員室(  ) (d)時間割(  ) (e)ランドセル(  )
(f)教科書(  ) (g)教師(  ) (h)SNS(  )

問2 小学校~高校までの学習環境のうち,印象に残っているものを 3 つ,思 い出しましょう。それらがどんな機能だったか,表 5-2 の言葉を使って 説明してください。

第6章  授業を支える指導技術

問1 次の文章のうち,正しいものに〇,誤っているものに×をつけましょう。
(a)(  )教師は常にスーツを着用しなければならない。
(b)(  )指示は必要なことを端的に伝え,何度も繰り返さない。
(c)(  )黒板と ICT で同じものを示すと学習効果が高まる。
(d)(  )発問は授業の導入・展開・まとめのどの部分でも行える。
(e)(  )チョークはできるだけたくさんの色を使う。
(f )(  )子どもに話しかけるときは,いつも大きな声でハキハキと話す。

問2 実際の授業(小学校~高校でも大学でもかまいません)を見に行きましょう。教師の振る舞いや,「発問」「指示」「説明」「応答」の仕方,板書の組み立 て方,ICT活用の仕方など授業を見る視点を決めて観察し,気づいたことをレポートにまとめましょう。

第7章 学びを引き出す指導技術

問1 次の文章の空いているところに適切な言葉を記入しましょう。

(a) 学級の人間関係や集団づくりを行うことを(    )という。
(b)「学習に費やされた時間」を増やすには意欲を高めるだけでなく,(     )を増やす。
(c) 机間指導の際,児童・生徒の学習の様子によっては(     )を変更してもよい。
(d) (       )では,障害のあるなしにかかわらず共に学ぶ環境を整える。
(e) グループで話し合いをさせる際には(      )を教師と児童・生徒の間で共有する。

問2 本章の学習を通して,仲間と学び合って進める学習にはどのような成果があると考えますか。また,課題があるとすればどのようなことでしょうか。それぞれまとめてみましょう。

第8章 学習目標の設定

問1次のキーワードと説明を線でむすびましょう。
(a)指導過程  (b)学習目標  (c)評価条件  (d)学習課題 (e)前提条件

(あ)学習する前に,身につけておく必要があること
(い)授業中に取り組むことや考えること
(う)授業の流れを示したもの
(え)学習の結果,身につけてほしいこと
(お)学習成果を測る際に前提とすること

問2 自分の受けたことのある,あるいは実施している授業(単元)を 1 つ取 り上げて,前提条件,関連知識,学習意欲の 3 つの視点から学習者の状態を分析しましょう。

第9章 深い学びを導く教材研究

問1 次の学習目標はガニェの学習目標の 5 分類のどれに相当しますか?
(a)サッカーの歴史に興味をもつことができる。
(b)コンパスと定規で角の二等分線を引くことができる。
(c)天気に関することわざとその意味を 3 つ以上説明できる。
(d)進路をどのように決めたらよいか説明できる。
(e)中身のわからない水溶液を効率よく見分ける実験手順を提案できる。

問2 教科書(何の教科でもかまいません)を 1 冊入手してください。単元を 1 つ選んだうえで,表 9-2 の「見方・考え方」のリストから対応する教科の記述を参考に,課題分析図をつくってみましょう。

第10章 主体的・対話的な学習過程

問1 次の動機づけの方法は ARCS モデルのいずれにあたりますか?

(a) 本時のグループ学習で何が達成できればよいかを明示する。
(b) 2 時間連続の学習活動の 2 時間目は特別教室で授業を行う。
(c) 現在取り組んでいる活動が実際の職場でどのように活用されているかを例示する。
(d) プロジェクト型学習に取り組み,地域の人から学習成果への講評をもらう。

問2 ジグソー法の考えに基づき,組み合わせると問題解決できるような学習課題を考えてみよう。

第11章 学びが見える評価方法

問1 次のキーワードと説明を線でむすびましょう。
(a)到達度評価 (b)ポートフォリオ (c)パフォーマンス評価 (d)レディネス (e)総括的評価

(あ)学習をする前の学習者の準備状況
(い)目標に準拠して評価すること
(う)学んだことをリアルな場面で評価すること
(え)学習後に成果を確かめること
(お)学習の経過を記録したもの 

問2 インターネット等で学習指導案を探してみましょう。「評価」の項目を見たあと,①目標とどう対応しているのか,②授業のどの場面で評価されるのか,分析してみましょう。③3段階の基準が設けられている場合, 本章のルーブリックのところで示したもう一段階上の「S」評価がどんなものになりそうか検討してみましょう。

第12章 ICT・デジタル教材を活用した学習活動

問1 次の各学習スタイルにおいて,図 12-1 の中から学習場面を一つずつ選びましょう。それぞれの場面で,自分ならどのように ICT を活用して,授業を行いたいか,その方法を具体的にまとめましょう。

学習スタイル学習場面ICT活用方法
(a) 一斉学習教師による教材の提示
(b) 個別学習
(c) 協働学習

問2 授業で ICT を活用することの意義や目的を 300 字程度で論述しましょ う。

第13章 教科を横断した情報活用能力の育成

問1 次の文のうち,正しいものに〇,誤っているものに×をつけましょう。
(a) (   ) 情報活用能力は,コンピュータの操作に詳しくなることだ。
(b) (   ) 情報技術は進歩が速く,毎年教える内容を見直したほうがよい。
(c) (   ) 情報活用能力は,どの教科の教員も育成しなければならない。
(d) (   ) 小学校の情報科ではタイピングとプログラミングを指導する。
(e) (   ) 情報モラルはスマートフォンの危険性だけでなく利便性も学ぶ。

問2 あなたが今,困っていることを解決するために探究する計画を立ててみ ましょう。本章の表 13-1 の語句を使って,どのように問題を解決するか情報の収集,編集,発信のそれぞれの場面ごとに文章でまとめましょう。

第14章 テクノロジによる授業の拡張と校務の情報化

問1 次の記述について誤っている部分を直しましょう。
(a)1 人 1 台環境は私立学校でのみ実現できる。
(b)反転授業では一人ひとりに合った教材を提供できる。
(c)校務の情報化は統合型校務支援システムがないと推進できない。
(d)EdTech が普及すると学校は不要になる。

問2 「ブランソンの学校の情報技術モデル」は 1990 年に提案されたモデル です。現代であれば,どんなモデルが考えられますか? 図 14-5 を発展させた新たなモデルを作成してみましょう。

第15章 模擬授業・研究授業の実施と改善

問1 次の文章のうち,正しいものに◯,間違っているものに×をつけましょ う。
(a) (  ) マイクロ・ティーチングとは小さな教室で行う授業のことであ る。
(b) (  ) 教育実習の研究授業では,実習生は担当教員が書いた指導案で 授業をする。
(c) (  ) 模擬授業の児童・生徒役は,実際の授業で対象とする学年の様 子を真似るべきである。 
(d) (  ) 研究授業のあとに開かれる事後検討会では,すべての参加者が意見を言ってよい。

問2 本章を参考に,あなたが受講している講義や研修の条件(人数・時間・ 場所など)に合わせて,模擬授業をどのような段取りで進め,事後検討をどのように行うとよいのか実施計画をまとめましょう。