「つくつた」教材を高校で活用してみました!題して「プレゼングレードアップ大作戦」。参加してくれたのは、沖縄県向陽高校で中国語を学ぶ2年生。2年生は財団法人国際文化フォーラムの支援により台湾、大阪の高校と3校で国際交流に取り組んでいます。

 挨拶もグループ分けの指示も中国語で進む中、講師役をお引き受けした稲垣はまったく中国語はわかりませんので、以降は日本語で。大阪の交流校である、羽衣学園高校の米田先生が5月に沖縄にいらした時に作成した、自分の住む町の宝物を紹介するプレゼンテーションの改善に、つくつた教材を使用しました。 

 

  授業のようす

 自己紹介の後、さっそく、つくつた教材を見て、自分たちのプレゼンを自己評価していきます。今回はパソコン室での授業だったので、教材・自分の作品ともパソコンの画面上で閲覧して、見比べながらワークシートに記入しました。ワークシートは左側は6つの観点のレーダーチャートです。右側は空欄になっています。
 
120610koyo4 ワークシートはこちら:
 
 
 小学生向けの教材なので、簡単かな?と思いきや、なかなか皆さんの自己評価の目は厳しい様子。話し方についても、1回目のプレゼンの様子をビデオで撮っていたので、それを見返して評価していきました。
 
 国際交流の中でのプレゼンテーションでは、テクニックだけでは伝わるものにはなりません。相手がどんなことを知っているか、興味をもっているかを意識すること、自分が本当に伝えたいことにこだわること、伝えたい自分に自信をもって堂々と話すことなどを伝えました。
 
 次に、高校生ならではのコダワリを引き出すために、4人1組のグループに分かれて、「自分たちならどんなところを改善したいか」グループで話し合い、早い者勝ちで観点を決めていくことになりました。結果「発見」(自分だけが知っている情報を載せる)「まとめ方」(伝えたいことをしぼりこむ)「態度」(話す時の表情や向き)「聞きやすさ」(声の大きさや話し方)の4つに。基準もSABCの4段階を考えました。基準は文章にはなっていませんが、それぞれのグループで考えたポイントがいくつも出ていますね。新たに作成した自分たちオリジナルの観点と基準で今度はグループ内で話し合いながら相互評価していきました。
 
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 その後はプレゼンの改善タイム、皆さん夢中で修正していると時間はどんどん過ぎていきます。リハーサルができた生徒は多くはありませんでしたが、それでも最後の発表場面では、スライドの内容と、話し方ともに随分と成長した様子を見ることができました。
 
 
 最後に交流学習の3つの「C」の話をしてまとめとさせていただきました。交流学習のポイントについては、交流学習のポータルサイト「はじめてみよう!学校間交流学習」をご覧ください。http://www.ina-lab.net/special/copo/
 
 高校生向けに本教材を活用したのは初めての経験でしたが、つくつた教材そのものから学ぶだけでなく、この教材を1つの足がかりとして、自分たちオリジナルの目標や物差しをつくる活動につなげていく、そんなワークショップが実現しました。参加してくださった向陽高校の皆さん、ご支援いただいた城間先生、国際文化フォーラムの室中さん、ありがとうございました!