「あつまと」教材を使った授業実践例の第1弾です!

 今回は「あつまと」開発チームに加わっていただいた仙台市立吉成小学校の菅原亮一先生の実践をご紹介します。5年生国語の単元「大切にしたい名言」です。





 本単元ではクラスで名言について調べ、それをもとにスピーチや名言集をつくる言語活動が含まれます。名言について調べるには、図書やウェブなどを使うこともできますが、菅原先生の授業では、「なぜそれが自分にとって名言なのか?」がわかるエピソードを含めて集めるために、校内の先生方へのインタビューを実施することにしました。

「あつまと」教材は、このインタビューを実施する前の段階で活用しました。「つくつた」と違って、「あつまと」は情報の集め方が教材化されています。「つくつた」では、作りかけの作品をベースに改善点を考える活用方法が多いのですが、「あつまと」では、情報を集めてからではまた集め直しになってしまいます。活動前の段階で気をつけたいところに気づいてもらうのが目的です。

 はじめに菅原先生が「名言」とはどんなものか説明したあとに、身近な大人として校内の先生方にインタビューする活動を提案します。
そこで、どのように聞いたらよいのか、何に気をつければいいのかを確かめるために「あつまと」教材の登場です。
 グループ1台のiPadで特に「進め方」「深く聞く」に注意するようにアドバイスしてから視聴させます。
 
 子どもたちはビデオを見ながら気づいた留意点をどんどんメモしていきます。挨拶を忘れずすること、質問したことをさらに掘り下げて聞くこと、ビデオを撮る場合、あらかじめ確認するなど、1つ1つ、「お手本」と「がんばろう」な実例を見ながら気づくことができました。
 

 出てきた留意点を整理した後、代表のグループで菅原先生をインタビュー対象者にした模擬インタビュー(ロールプレイ)をします。カメラ役の児童がやりとりをiPadでビデオ撮影し、あとで再生しながら良かったところ、注意点を確かめます。

 この後、次時にインタビューする先生を決め、活動へと進んでいきました。「あつまと」のポイントをいかしたインタビュー、できたかな?