「あつまと」のウェブ教材が家庭科の授業で活躍しました。本プロジェクトにご協力いただいている仙台市立上野山小学校の尾張有香先生です。6年生の単元「くふうしよう 楽しい食事」です。
6年生の子どもたちがお世話になった先生方に食べていただく献立を考え、調理します。献立を考える際の条件が、栄養のバランスに留意することと、「じゃがいもをゆでる料理」を加えること。本時は、献立を検討するにあたって、ウェブを使ってどんなレシピを見つけることができるか、調べる時のポイントや留意点を「あつまと」教材で学びました。
7時間の単元の2時間目。「良い献立」を子どもたちと確認した後、じゃがいもをゆでる料理を加えることを条件として示し、本時はウェブでレシピを探すことを伝えました。ここで先生から子どもたちに提示したのが、あつまとの「言葉をえらぶ」の「あと一歩」の教材。キーワードではなく、文章で検索しようとしてなかなか出てこない様子を見て、何が問題なのかを考えます。6年生ともなれば、ウェブの検索機会はこれまでにもたくさんありました。本時では、ウェブ検索のポイントを短時間で振り返り、その後の調べ学習が充実するように「あつまと」教材を活用していました。
次に、グループごとにiPadを配布し、あつまとの特に「あつめる」部分に着目して、自由に子どもたちは教材を視聴します。尾張先生は「あと一歩」を見て解決策を考えてから「お手本」を見て確認するように促します。キーワードの選び方、カテゴリ検索の使い方、複数のサイトで確認することなどを確認することができました。
そしていよいよ情報収集です。仙台市のパソコン室は児童1人1台分のパソコンがありません。そこで、iPadとパソコンで手分けして調べていきます。検索サービスが違うと出てくるサイトもちがってきます。パソコンで調べてわからない言葉をiPad上で探しながらパソコンの画面もみるなど、子どもたちの間で2つの端末を上手に組み合わせて調べる姿もみられました。
見つけた料理は、料理名をワークシートにメモし、グループで情報共有したところで本時は終了。次の時間には、見つけた料理の中から、食材、調理法、栄養バランスを考えて、何をつくるのかしぼりこみました。
料理をつくる相手は、担任の尾張先生の他、教務主任の先生、養護教諭、技師さん、少人数指導担当の方とそれぞれ。たとえば「技師さんには力仕事をされているので栄養満点!」など、食べてもらう相手をイメージした献立ができあがりました。