【報告】10/18 第27回学習会 ルーブリックで子どもの学びの質を点検しよう

今回は、ルーブリックを使った学習評価についての勉強会を行いました。

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まずは、東北学院大学の稲垣先生から話がありました。ルーブリックについて、例をあげながら説明していただきました。評価を考える上では「観点(規準:Criterion)」「段階(基準:Standard)」があり、観点を見極めつつ、段階を考えることが大切ということでした。ルーブリックはこの「観点」「段階」をマトリクス表の形にして、具体的な記述で評価をするもの、ということでした。

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ルーブリックを使った評価で今回参考にしたものは、『「主体的学び」につなげる評価と学習方法(Sue Fostaty Young・Robert J.Wilson)』の中で紹介されている「ICEモデル」というものです。「ICEモデル」とは、評価の質をどのように考えるか、というもので、先ほど記述した「段階」をどのように考えるか、ということに言及しています。通常ルーブリック評価は、評価の段階を「SABC」といった形で示しますが、この「ICEモデル」は「Ideas(アイディア)」「Connections(つながり)」「Extensions(応用)」に分けて考える、というものでした。今回の学習では、この「ICEモデル」を参考にして、実際の児童生徒の作品を評価してみよう、といった試みを行いました。

「主体的学び」につなげる評価と学習方法―カナダで実践されるICEモデル (主体的学びシリーズ―主体的学び研究所)
スー・F. ヤング  

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ワークショップでは、4グループに分かれ、「高校生徒の動画作品」「中学生徒のCG作品」「小学児童の作文」「小学児童の絵画作品」について、実際にルーブリックを用いた評価を行いました。まずは、各作品について現場の先生から説明があり、どの先生方も「どのように観点、段階を見れば良いのか、悩んでいる。」ということでした。実際にグループに分かれて具体的なルーブリックを作ってみると、先生方の悩んでいた部分が明確になっていくような姿が見られました。
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その後の感想を聞いてみると、どの先生も「どんな視点を持てば良いか、とても明確になりました。」「気分がすっきりしました。」といったルーブリックを用いた評価の効果の強さを感じたようです。

皆さんのふりかえりのポストイット集(PDFファイル

 

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