[Q&A] シンキングボードって何ですか?

シンキングボードは、子どもたちが自分の思考や集めた情報を整理する「シンキングツール」をグループで使いやすいようにアレンジしたものです。

・B3サイズのポスターフレームを使います→グループで使うにはこのくらいのサイズが必要です。
・フレームの中にシンキングツールをはさみこみます→B4サイズ2枚でB3です。プリンタの機能で複数枚に印刷する機能がありますから、それを使ってみましょう。

・付せんやホワイトボードマーカーを用意する→シンキングボードでは、情報を移動させたり、自由に書き込めるところがポイントです。

・他のシンキングツールも用意しておく→シンキングボードの最大のメリットは、途中でシンキングツールの差し替えができることです。PMIチャートで整理したあと、ピラミッドチャートでまとめる、Yチャートでは足りなくなったからXチャートにするなど、従来なら別のツールに貼り直すか、書いたものを再度書くことになりますが、ポスターフレーム内のツールを入れ替えるだけで次の思考ステップに入ることができます。

[Q&A] 情報活用型授業にICTは必須でしょうか?

必須ではありません。たとえば情報を集める場面で使える手段はネット検索だけではありません。図書、人に聞く、アンケート調査をするなど、いろいろな方法はあります。

一方で、ICTを使うことで、こうした活動をより効率的・効果的に行えることもあります。図書検索のデータベースを使う、インタビューの際は録音・録画する、アンケートをネット上で実施したり、表計算で集計・分析するといったことです。

あくまで児童・生徒の学びのツールとして、デジタルの方がよいものがあれば使えばいい、あるいは児童生徒が必要に応じてデジタル機器も選んで使えるようにしておく、アナログの方がよいものがあれば、それも積極的に活用する、といった考え方が自然ではないでしょうか。

[Q&A] 情報活用型授業は情報教育とどうちがいますか?

情報教育は、「情報活用の実践力」「情報の科学的な理解」「情報社会に参画する態度」の3つの観点をバランスよく育成することが求められています。

情報活用型授業では、この3観点の中でも「情報活用の実践力」に着目した授業づくりの考え方です。もちろん、他の2つの観点も大切ですし、これら3つは相互に関連しあっています。情報活用の実践力を考えていく際にも、情報手段の特性を考えたり、自らの情報活用を評価する場面、発信する際のモラルなど、他の観点を意識する場面はあります。

情報活用型授業は、授業づくりの考え方=授業づくりのツールにすぎませんが、その分、さまざまな教科・領域の中で授業をつくる際の考え方のひとつとして、情報教育の内容を取り入れやすくなると考えています。